2008年12月16日火曜日

仙台の鳥籠


Tube #5, Sendai Mediatheque, 2
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壁のない建築物であるせんだいメディアテークは階段もガラス張りのチューブである。扉の開閉でトポロジカルな構造が変化する。地下の駐車場とつながっていることを考えると、時としてクラインの壺が出現したりしているのかもしれない。

2008年11月3日月曜日

ヴァナキュラーなコルビュジェ


Akino Fuku Museum 2
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藤森輝信による秋野不矩美術館。天竜川が彫り込んだ渓谷のそばで、交通は不便だが、居心地のいい場所にある。ヴァナキュラー(土着)の材料を使って、直線的な形状の入り組んだ、コルビュジェ的インターナショナルスタイルな形状であるという、やや屈折したコンセプト。しかし、21世紀の建築を先取りしたものであると個人的には思っている。

2008年11月2日日曜日

Powerzone


circle bench, Burgemeester Tellegenstraat, Amsterdam
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アムステルダム南部にある、1920年代に拡張されたあたり。煉瓦造りの低層住宅群はアムステルダム派のものである。その一角に、こんなベンチがある。背後にある図書館につながる powerline (風水でいう龍脈のことか?)をためる powerzone であると、出会った人から聞いた。

2008年10月4日土曜日

運河のある街


Canal, Amsteldam
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アムステルダムは水路の街である。東京の暗渠や埋め立てられた水路とは違い、ここでは水路がまだ市民の交通路である。ただ、信号がないので、交通整理が必要な時間帯がある。

2008年9月23日火曜日

風車のある醸造所


Brouwrij 't IJ
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アムステルダムの運河沿いにある醸造所 't IJ . アムステルダムでは最高のビール呑み場である。中心部をやや外れているせいもあって、オランダらしさを感じられる場所でもある。

2008年9月8日月曜日

デルフトの角


Library, TUDelft
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デルフトは小さな街だが、フェルメールやデルフト焼きなどで歴史的な存在感は大きい。そしてデルフト工科大は現在の存在感をしめしている。

その、デルフト旧市街と同じくらいのキャンパス内にある三角錐と丘のように見えるものが、図書館である。中に入ると、驚くくらい洗練されている。このくらいのものに日々触れていないととんがった発想は出てこないのかもしれない。

2008年8月13日水曜日

風呂という名の都市


Bath Abbey, originally uploaded by cittadioro.

イングランド西部にある Bath という都市を、ほんのわずかな時間であるが訪れることができた。

ローマ時代に浴場があったことからこの名前がついたというが、風呂嫌いの英国人にしては目立つ名前だったのかもしれない。写真は、いまは遺跡となった浴場(しかし給排水は当時のものが使われている)のそばにあるゴシックの教会(Bath Abbey)とパブリックアートのブタである。


レイアウトの設定の問題で、画像の右端が切れています。画像をクリックすると flickr にて正しい画像がご覧になれます。(釣りではありません。)

2008年7月13日日曜日

ドレスデン城とカトリック旧宮廷教会


Schloss, Dresden, originally uploaded by cittadioro.

ドレスデン城と旧宮廷教会をつなぐ廊下は、限られた人間しか通ることができなかったものだろう。

ドレスデンはまだ復興の途中で、この歴史地区の中心部も例外ではなく、工事が続いている。旧東独時代には旧市街が復旧されたと聞いていたのだが、街のシンボルである聖母教会が復旧したのは2005年のことである。

2008年7月8日火曜日

抽象的な風景 その3


trail 1, originally uploaded by cittadioro.

水田地帯に時として現れる農耕機具のキャタピラ痕。麦畑のミステリーサークルとは違うが、時に面白い図が現れる。

2008年7月2日水曜日

抽象的な風景 その2


Tottori Dune 4, originally uploaded by cittadioro.

砂丘の砂は照り返しがきつく、それだけみていると輪郭が消滅してテクスチャが目に焼き付く。きつい日射にやられていたのかもしれない。

風紋が出てるのはもちろん風があるからだが、当然砂丘表面では風で砂が激しく舞っている。防塵性のテストはしたくなかったのでアップの撮影は断念した。

このような風景では E-410 のオートフォーカスはしばしば使い物にならなかったりした。AFセンサーには過酷な風景だったようである。

2008年7月1日火曜日

犬と橋, Porto


a dog, Porto, originally uploaded by cittadioro.

ポルトの続き。川沿いは低所得者層の住宅地で、洗濯場が外にあるほどであった。もう10年も前の話であるが。6月26日のエントリと同様、コンパクトカメラのオリンパスμ2で撮影。侮れない画質だった。

2008年6月30日月曜日

記憶都市, Split


Split, old city, originally uploaded by cittadioro.

クロアチアのアドリア海沿いの都市 Split。この旧市街は、ローマ帝国末期の皇帝ディオクレティアヌスが隠遁生活を営んだ巨大な宮殿跡である。中世に宮殿を少しずつ改造して街にしていったと思われるが、幾多の民族が通り抜け、歴史上の人物も少なからぬ数立ち寄ったであろうこの都市がもつ記憶の重層感は、石造の文明ならではのものであろう。

嘆きの天使, Zagreb


Angel, Zagreb, originally uploaded by cittadioro.

クロアチアの首都ザグレブを訪れたのは、戦争が終わって間もないころだった。ここは戦場にはなっていないのだが、大聖堂は修復中だった。大聖堂の中は熱心に祈りをささげる人が満ちていて、この旅行で幾度となく味わった戦争の傷跡を感じた最初の機会だった。

2008年6月28日土曜日

La Coruna, monument of nautilus

スペインはガリシア地方の、大西洋に面した街、La Coruna のとある岬にある彫刻。訪れた日は風が強く、この彫刻のあたりまで波が洗うことがあった。小心者なので、これ以上近づくことができなかったのである。

2008年6月27日金曜日

ポルト、 Ponte Dom Luis I


Porto, Ponte Dom Luis I
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ポルトは峡谷の上にある町で、反対側とは優雅な橋で結ばれている。この橋は2階建てで、下の階は川沿いの道を結んでいる。歩道もあるが、車の振動で結構揺れる。もちろん高所恐怖症の方にはおすすめしない。

2008年6月26日木曜日

Porto


Porto
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随分昔の写真。ポルトの駅を一歩でたら、こんな光景に出くわした。
よく見ると、目を疑うほどの高低差である。

2008年6月23日月曜日

梅雨入りの前に


The Saigawa river, HDR
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HDRの習作。
犀川大橋からみた犀川は、この反対側の方がずっといい景色なのだが。

2008年6月21日土曜日

抽象的な風景


Tottori Dune
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このブログのテーマとしては番外編。

砂丘は砂浜とはまったく違う。視界が完全に砂で一杯になると、抽象化した風景しかみえなくなる。暑さもあって、幻惑された。

砂漠の旅行者は、何を思うのか。

2008年6月17日火曜日

蝶の舞う部屋

「ぐりんぐりん」内部は温室で、蝶が舞い飛んでいる。室内の、無風状態で飛んでいる蝶は、なぜか幻想的だ。

2008年6月15日日曜日

見慣れない空


Turrell's room, Kanazawa
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金沢21世紀美術館の「タレルの部屋」

単に天井が切り抜いてあるだけなのだが、ここから眺めると空が違って見える。イスラム系の建築の中庭を純粋にしたものだろうか。

2008年5月24日土曜日

ぐりんぐりん


ぐりんぐりん
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ニュータウンの中央公園の、蝶が舞い飛ぶ空間。帯をねじったような構造の伊藤豊雄作品である。

まだ、ここが都市になるには時間がかかると思った。

2008年5月21日水曜日

吉備土手下麦酒

岡山の旭川の土手の下にある醸造所兼居酒屋。暑い日に訪れたので、川を吹き抜ける風が麦酒のうまさを引き立てた。

ビールは、大麦を使用する発泡酒であるが、日本の地ビールにありがちな澄みすぎた味の対極にあるボディを持ち、発泡酒故にが一杯250円という常軌を逸した値段で飲める。個人的な好みでは通常の度数のものが最高であると感じた。つまみも素材が生きており、つい本腰を入れて飲んでしまった。

仮設の建物あるいは舞台のセットの中で飲んでいる雰囲気であったが、それも含めて至福の時間であった。今度は川沿いを散歩しながら訪問してみたい。
吉備土手下麦酒へのリンク

2008年5月13日火曜日

Kanazawa Castle, near Gyokusen-in

金沢城は平地にあるように見えて台地の突端である。石垣を巡るコースは、時としてハイキングコースのようになっている。

この向かい側に、昔は玉泉院があったが今は体育館になっている。陽が当たらず、何となく秘密の庭園のような雰囲気。

2008年4月26日土曜日

Kanazawa Castle, early spring


Kanazawa Castle, early spring
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桜の散った後、若葉が芽吹く前の静寂さもなかなかいいものである。

2008年2月9日土曜日

オランダ茸


waiting for wheels
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オランダの街にはこんなのが至る所に生えている。

もちろんオランダで最も一般的な乗り物の、自転車置きなのである。ここに前輪をはめて、さらに頑丈な鎖と南京錠で防衛するのである。

その自転車は、何年乗ったかわからないほどくたびれているのであるが。

2008年2月8日金曜日

ローマの顔


Piazza del Popolo, Rome
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街を印象づけるのは、まずその最初の風景である。フラミニア門から入るとするならば、最初に目に触れるのはこのPiazza del Popolo (人民広場の意)に面している2つの寺院だろう。門をくぐった瞬間から目立つように周到に演出されている。

実はこれはローマを発つときに撮ったもので、車が手配できずに郊外の宿から満員電車でFlamino駅に到着した、疲労と寝不足で朝ぼらけの頭に、しみた光景であった。

ここからタクシーでTermino駅に向かったのだが、地下トンネルをしばらく走ったのが謎である。トンネル内に分岐があったりして、首都高かと見まごうばかりであった。掘れば遺跡ばかりの街で、こんな工事がよく出来たものだ。

2008年2月3日日曜日

地中海の黄金都市


Dubrovnik, city wall
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デュブロブニクは、中世はラグーザという都市国家で、アドリア海ではベネチアに次いで重要な都市だった。

ボスニア戦争で砲撃により破壊されたが、見事に復元されている。ここを訪れたのは1998年で、まだ戦争が終わって数年しか経っておらず、観光客はほかにはほとんどいなかった。いても、制服の軍人だったりした。

今はにぎわっているだろう。ここを旅した人は、できれば、この旧市街からほど近い距離にある美術館で Braho Vuckovicの絵を鑑賞してほしい。

2008年2月1日金曜日

工学部2号館

東京大学の本郷キャンパス。歴史的価値のある古い建物を保存しつつラディカルな増築が行われている。新しい部分は、古い部分の上に載っている形になっている。もとの中庭の部分は、このようにアトリウムになっている。雨の多い国では、このような屋根のある広場は貴重だ。

2008年1月29日火曜日

石垣も雪化粧


Kanazawa Castle 2
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金沢城の石垣も、雪化粧であった。さすがに石垣を登る気にはならなかった。もちろん、ロッククライミングではなく、左手の方に階段があるのであるが。

2008年1月27日日曜日

Museum in the snow, Kanazawa


Museum in the snow
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近年降雪量がめっきり減った。こういう風景は今年はまだ数回くらいしかない。雪が少なくても、やはり冬は寒い。

2008年1月18日金曜日

木造摩天楼


Kanazawa, near the Saigawa
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犀川沿いの料亭。最も金沢らしく思う情景の一つ。鉛色の低い空には、あまり高い建物は似合わない。

2008年1月15日火曜日

冬の樹(習作)


Kanazawa, tree
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ここしばらく、樹を撮ろうとしていろいろ試しているのだが、幹と枝を同時に力強く表現するのが難しい。引きの取れない状況では、パノラマで何とか収まるくらいである。まだ幹はうまく取れていない。なお、この神社は犀川のそばにある。

2008年1月14日月曜日

Museum at Night, Kanazawa 3


Museum at Night, Kanazawa 3
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金沢21世紀美術館の長いベンチ。やはり、多くの人は端から座るようである。

2008年1月13日日曜日

白山比咩神社参道にて。


a tree, Shirayama-san 2
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初詣で訪れた旧鶴来町(現白山市)にある白山比咩神社の参道にて。黄金「都市」と呼ばれるほど大きくはないが、この町は歴史が古く、居心地のよさを感じさせる。